Budget Amount *help |
¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 1999: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 1998: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Research Abstract |
本研究は,地盤同定手法を強震動アレー観測記録に適用することで,地盤の非線形化を定量的に評価し,体系化することを目的とする. 本年度の研究を通じて得られた成果を以下に述べる. 1)水平成層地盤のS波速度およびQ値の同定問題において,昨年度提案した未知変数の推定誤差評価法に基づくセンサー配置の最適性基準を示し,モンテカルロシミュレーションによる結果と比較して,その妥当性を検証した. 2)上述のセンサー配置の最適性基準が示されても,実際にそれをどのように使うかは別の問題である.そこで,センサーの位置を決める問題を,S波速度またはQ値の推定誤差を評価関数とし,センサーの設置深さを未知変数とする最適化問題として定式化した.そして,この問題への遺伝的アルゴリズム(GA)の適用性について検討した. 3)Q値の周波数依存性のかなりの部分が地盤中における地震波の散乱減衰で説明できることを実地震記録を用いて示した. 4)最大加速度が比較的大きな観測記録を用いた場合,地盤ひずみが大きい周波数帯においてQ値が小さくなることが確認できた.このことより,強震動を受ける地盤では,履歴減衰がQ値の周波数依存性として現れると考えられる.
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