Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1999: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Research Abstract |
本研究は,省エネルギーや環境負荷軽減を効果的に推進するための空調設備設計・運用管理について,その方法論の構築と数値シミュレーションによる定量的効果の把握を目的とするものである.具体的な内容に,(1)地域性・建物用途に応じた設計用熱負荷データの整備,(2)実用的な最適化手法の提案,(3)トータルシステムに対する最適化手法の適用,(4)空調設備設計・運用管理の最適化における評価・判断基準の作成などがあげられていたが,(2)実用的な最適化手法について最終的な結果を得ることができなかったため,(4)については今後の課題としたい.しかしながら,従来の手法とは異なる最適化手法についてその適用可能性を検討するとともに,最適化効果の把握を目的とした実際の空調システムにおける実験的な測定を開始し,同時に,最適化を目指したシステム運用管理によって省エネルギーが実現できることをシミュレーションによって確認している.本研究の研究実績内容をまとめると以下の通りとなる. 1)設計用負荷データの現状と問題点をアンケート調査や文献調査により明らかにし,その作成方法を提示するとともに,データの追加・修正を行った. 2)建物・空調・制御というトータルシステムにおける最適化の重要性を明らかにした. 3)これまでの最適化手法を用いて空調設備における運用管理の最適化効果を確認するとともに,その問題点および適用性の限界を把握した. 4)実用的な最適化手法の提案に向けて,そのアイディアの獲得を目的とした情報収集を行い,その結果,遺伝的アルゴリズムと従来手法のハイブリッド型最適化手法の適用可能性を見出した. 5)最適化効果の把握を目的とした実際の空調システムにおける実験的な測定を開始し,最適化を目指したシステム運用管理によって省エネルギーが実現できることをシミュレーションによって確認した.
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