メカノケミカル効果を利用した複合酸化物セラミックスの合成
Project/Area Number |
10750553
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
化学工学一般
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Research Institution | Ichinoseki National College of Technology |
Principal Investigator |
二階堂 満 一関工業高等専門学校, 物質化学工学科, 講師 (30218094)
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Project Period (FY) |
1998 – 1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1999: ¥300,000 (Direct Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | メカノケミストリー / 乾式粉砕 / フォルステライト / タルク / 塩基性炭酸マグネシウム / 酸化マグネシウム / ムライト / アルミナ |
Research Abstract |
今年度は、フォルステライトセラミックスの合成を試み、粉砕工程でのメカノケミカル効果に着目しながら、粉砕雰囲気の影響や原料種の違いの影響について検討した。 1.フォルステライト生成に及ぼす粉砕雰囲気の影響 タルクー塩基性炭酸マグネシウムを出発原料として、転動ボールミルにより乾式と湿式(水中)混合粉砕を行い、粉砕雰囲気(乾式、湿式粉砕)の影響を検討した。 (1)原料混合物は長時間(約192h)乾式粉砕すると無定形化するが、長時間湿式粉砕では結晶質のままである。 (2)乾式粉砕では、組成の均一性に優れた凝集(凝着)粒子が形成しやすく、さらに、原料粉が無定形化しているため、熱処理工程での個相反応が促進され、フォルステライトの生成は湿式粉砕より有利であった。 2.フォルステライトの生成に及ぼす原料粉と粉砕条件の影響 タルク-塩基性炭素マグネシウム系、およびタルク-酸化マグネシウム系にて、遊星型ボールミルにより乾式混合粉砕を行い、原料粉の違いと粉砕条件の影響について検討した。 (1)タルク-塩基性炭素マグネシウム系は、120min粉砕でほぼ無定形化し、結晶構造が破壊されたため、タルク-酸化マグネシウム系(無定形化しにくい)よりも、フォルステライトが低温度で生成された。 (2)タルク-酸化マグネシウム系においては、原料粉(主に酸化マグネシウム)の粒子径やかさ比重の影響よりも、無定形化の度合いがフォルステライト生成に大きく関与し、出発原料の結晶性が低く、さらに粉砕処理により構造破壊を進行(無定形化を増大)させるとフォルステライトが低温度で生成された。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)