インタ-カレ-ション反応を利用した新規水素吸蔵物質の創成
Project/Area Number |
10750602
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
工業物理化学
|
Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
張 樹国 大阪府立大学, 工学部, 助手 (10295719)
|
Project Period (FY) |
1998 – 1999
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
|
Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1999: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
|
Keywords | 水素吸蔵物質 / カーボン材料 / インタ-カレ-ション反応 / CrO_3-GIC / FeCl_3-GIC / H-GIC / 触媒 / インターカレーション反応 |
Research Abstract |
本研究では、インタ-カレ-ション反応を利用し、水素吸蔵材料の開発と新規な水素吸蔵材料の創成を目的として行ったものであり、得られた結果をまとめると次のようになる. 1.CrO_3とグラファイト(粉末とシート)を出発原科とし、溶液法でCrO_3-GIC、気体法でFeCl_3-GICを作製した。溶液法の場合には反応温度が45℃、反応時間を3日間とすると純度の高いCrO_3-GICが得られた。カーボン原料として、グラファイトシートを用いた時に、インターカレーション反応が十分に進行できず、粉末グラファイトはこの反応に適することが明らかになった。XRD測定の結果より、作製したCrO_3-GIC及びFeCl_3-GICともはグラファイトより大きなd値を持ち、インタ-カレ-ション反応によりグラファイトの層間距離は広がったことが分かった。気相ー固相系に於ける水素の吸蔵特性を調べたところ、室温で水素圧は3MPaの時に、作製したCrO_3-GICが約0.022wt.%の水素、FeCl_3-GICは0.01wt.%の水素を吸蔵することが見出された。また、77Kで水素吸蔵量が増大し、室温の場合の倍近くの吸蔵量になることが分かった。 2.触媒作用によるカーボン材料の水素吸蔵 結晶性AB_5合金は、粒子サイズ小さくなるにつれて水素吸蔵容量が小さくなる。カーボンを添加しball-millingを施しカーボンと合金表面を密接に接触させることで、AB_5合金の粒子サイズ減少しても、容量を減少せず、代えて高率放電能が向上することが見出せれている。また、低温での放電特性の劣化も抑えられている。これらの結果は、カーボン材料が水素吸蔵合金を介して水素吸蔵することを示唆している。
|
Report
(2 results)
Research Products
(4 results)