Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Research Abstract |
4,4-ジアルコキシ-2,5-シクロヘキサジェノン1へのマイケル付加(1,4-付加)を利用することにより,9,9-シアルコキシビシクロ[4,3,1]-8-オキサ-6-ノネン-3-オン誘導体2が合成できることを前年度に見つけた。今年度は1の異なるタイプの分子変換を目指して,1への炭素求核剤の1,2-付加による炭素-炭素結合形成を検討した。炭素-炭素結合生成には有機金属反応剤を用いることが多い。しかしながら,金属反応剤を当量以上用いるのは環境に与える負荷が大きいので,触媒量の金属反応剤を再生・循環利用する立場から研究を行った。その結果,アルミニウムやテトラキス(ジメチルアミノ)エチレンなどの還元剤共存下,あるいは電解還元雰囲気下で,触媒量の塩化クロム(II),臭化ニッケル(II)を用いてアルデヒドやケトンのアルケニル化・アリル化が進行することを見つけた。本反応は種々の芳香族・脂肪族カルボニル化合物に対して効率良く進行した。また,α,β-不飽和カルボニル化合物に対するアリル化は1,2-付加型で進行し,相当する1,5-ヘキサジエン-3-オール誘導体3が得られた。しかし,α,β-不飽和カルボニル化合物のビニル化は非常に複雑な混合物を与えるにとどまった。現在,4,4-ジアルコキシ-2,5-シクロヘキサジエノン1へのアリル基の導入を検討している。
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