複屈折の波長依存性を活用した高分子アロイの分子レオロジー的研究
Project/Area Number |
10750649
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
高分子構造・物性(含繊維)
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
井上 正志 京都大学, 化学研究所, 助手 (80201937)
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Project Period (FY) |
1998 – 1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 1999: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 複屈折 / 複屈折の波長依存性 / 応力光学則 / 配向 / ガラス転移領域 / 定ひずみ速度伸長実験 / 高分子アロイ |
Research Abstract |
本研究の目的は,高分子の複屈折の波長依存性を利用して,ブレンド中の成分高分子の鎖の配向を区別して求めることである.初年度は,複屈折の波長依存性に関する基礎データの集積という観点から研究を進めた.本年度は,定ひずみ速度伸張過程での高分子一成分系および高分子ブレンドについ測定を行った. 既存の伸長試験機を改造し,定ひずみ速度伸長実験を行えるようにした,これに,前年度に開発して,複屈折の波長依存性測定装置を組み合わせ,定速度伸張過程においてin situで測定できるようにした,ポリスチレン,ポリカーボネート等の高分子について,ガラス転移領域近傍での複屈折の波長依存性について測定した.その結果,波長依存性は,配向度には依らないことが確認された.特に,高配向度になって,通常の応力光学則が成立しない領域での複屈折の波長依存症についても検討した, ポリスチレンとポリフェニレンオキサイドの混合系を作成し,これをガラス転移以上で定ひずみ速度伸長実験を行い,伸長過程および緩和過程での複屈折の波長依存性から二つの高分子の配向度の変化を時間の関数として測定することに成功した.この結果を,赤外二色性による結果と比較した.
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)