Project/Area Number |
10760175
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Applied veterinary science
|
Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
高田 礼人 北海道大学, 大学院・獣医学研究科, 助手 (10292062)
|
Project Period (FY) |
1998 – 1999
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
|
Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1999: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
|
Keywords | 粘膜免疫 / DNAワクチン / IgA抗体 / オーエスキー病ウイルス / インフルエンザウイルス / HA / IL2 |
Research Abstract |
オーエスキー病ウイルスの表面糖蛋白gBを発現するプラスミドを構築した。これに市販のリポソームとコレラトキシンBサブユニットをアジュバントとして加えたワクチンをマウスに接種し、抗体応答および感染防御効果を調べた。鼻腔内にワクチンを接種したマウスの呼吸器分泌液中にgB特異IgA抗体が血清中にIgG抗体が検出された。これらのマウスの40%が致死量のウイルス攻撃に対して生残した。また、死亡したマウスでも生残時間の延長が認められた。一方、筋肉内にワクチンを接種したマウスでは、血清中にIgG抗体が検出されたが、呼吸器分泌液中には抗体が検出されなかった。これらのマウス全てがウイルス攻撃後、コントロールのマウス同様の経過で死亡した。gB遺伝子を組み込んだリコンビナントバキュロウイルスをマウスの鼻腔内に接種すると同様の抗体応答を誘導することが判明した。これらの成績はgBを動物の粘膜細胞に発現させるワクチンがオーエスキー病の予防に有効である事を示唆している。 インフルエンザウイルス(A/Aichi/2/68)のヘマグルチニンを発現するプラスミドを構築した。これを用いてDNAワクチンの粘膜投与における抗CD40抗体または多重膜リボソームのアジュバント効果を検討した。CD40分子は抗原提示細胞の表面糖蛋白であり、これを刺激する事によって免疫応答を増強する事が期待された。抗CD40抗体を混合したワクチンを鼻腔内に接種したマウスの呼吸器分泌液中に特異IgG抗体が検出された。リポソーム単独をアジュバントとして用いた場合には抗体応答は認められなかった。
|