Project/Area Number |
10770054
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
General medical chemistry
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
岡本 研 日本医科大学, 医学部, 助手 (60267143)
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Project Period (FY) |
1998 – 1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 1999: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | キサンチン脱水素酵素 / キサンチン酸化酵素 / 鉄硫黄中心 / xanthine dehydrogenase / iron-sulfur center |
Research Abstract |
キサンチン脱水素酵素の鉄硫黄中心のリガンドと考えられるシステイン残基をセリンへと変換した組み換えウイルス数種の作製に成功した。すでに構築されている昆虫細胞発現系を用いて変異酵素の発現を行った。さらに大腸菌による発現酵素を得るための試みとして、ドメインごとの発現系の構築を行い、解析を行っている。 得られた数種の変異酵素について精製法を確立し、数ミリグラムの精製標品を得るに至った。これらの精製した変異酵素についてEPRスペクトルの測定を行った。2種の変異酵素とも2種の鉄硫黄中心センターに由来するシグナルが認められ、システインに替わってセリンがリガンドとなっていることが推測された。このEPR測定によって2個の鉄硫黄中心それぞれを形成するモチーフが推定できた。さらにカナダ、トロント大との共同研究により本酵素のX線結晶構造が明らかにされ、本研究の結果と併せて各々の鉄硫黄中心の立体構造上の位置、他の補酵素のと距離が明らかになった。このことより、酵素活性における分子内電子伝達の経路、FADの反応性に対する鉄硫黄中心の関与、活性酸素生成のメカニズムについて重要な知見が得られた。 現在はこれらの変異酵素について酸化還元滴定、種々の基質を用いた活性測定など、更なる解析を行っている。
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