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末梢肺腺癌の遺伝子変異における塩基置換のパターンから見た発癌要因の検討

Research Project

Project/Area Number 10770082
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Human pathology
Research InstitutionYokohama City University

Principal Investigator

林 宏行  横浜市立大学, 医学部, 助手 (90301415)

Project Period (FY) 1998 – 1999
Project Status Completed (Fiscal Year 1999)
Budget Amount *help
¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 1999: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Keywords肺癌 / 腺癌 / 発癌感受性 / 遺伝子変異 / 発癌要因 / p53 / K-ras / mutation spectrum
Research Abstract

末梢型肺腺癌症例を喫煙者57例と非喫煙者40例に分類し、p53(エクソン5〜8)とK-ras遺伝子変異を検討した。喫煙者ではp53遺伝子変異を10例(19.3%)、K-ras遺伝子変異を7例(12.3%)に認め、非喫煙者はそれぞれ6例(15.4%)、1例(2.6%)(すべて女性)であり、どちらも喫煙者に変異が多い傾向を示した。全体のmutation spectrumは、G:C→T:Aが喫煙者9例(52.9%)に対し非喫煙者1例(14.3%)であり、G:C→A:Tは喫煙者2例(11.8%)に対し非喫煙者6例(85.7%)であった。末梢型肺腺癌でも、これまでの肺癌全体での報告と同様に喫煙の影響が示唆された。CpG領域でのG:C→A:T変異は非喫煙者3例のみであり、非喫煙者の肺癌発生要因として、ニトロサミンなどのalkylating agentsあるいは内因が考えられた。女性ではエストロゲンの関与があるとすればfree radicalsによるものが考えられる。また非喫煙者では変異自体が少なく、他の遺伝子変異に加えepigeneticな要因についても今後検討が必要である。分化度については、p53遺伝子では低分化腺癌に変異が多い傾向を認めたが、K-ras遺伝子ではそのような傾向は認められなかった。
p450CYP2E1遺伝子のPstI多型を、腺癌多発症例についてRFLP法にて検討した。腺癌多発群の67%(10/15)に変異型遺伝子が認められ、同単発群の19%(3/16)に対して有意差を認めた。また、前癌病変である肺異型腺腫様過形成(AAH)合併腺癌多発群における変異型の頻度は83%(5/6)であり、AAH合併単発群の0%(0/3)に比べ有意に高率であった。以上よりCYP2E1変異型は腺癌多発やAAHからの癌化における個人の発癌感受性を高めていると考えられた。

Report

(2 results)
  • 1999 Annual Research Report
  • 1998 Annual Research Report

URL: 

Published: 1998-04-01   Modified: 2016-04-21  

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