大腸がんパラフィン包埋検体でのCGH法を用いた新規遺伝子スクリーニング
Project/Area Number |
10770084
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Human pathology
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Research Institution | Dokkyo Medical University |
Principal Investigator |
冨田 茂樹 獨協医科大学, 医学部, 助手 (90275751)
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Project Period (FY) |
1998 – 1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1999: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
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Keywords | CGH法 / パラフィン包埋検体 / 大腸がん |
Research Abstract |
大腸がんにおける遺伝子解析が報告されているが、その発生・進展がすべて解明されてはいない。そこで我々は遺伝子・染色体分析法であるComparative Genomic Hybridization法(CGH法)を用いて大腸がんの発生・進展に関わる遺伝子異常を検索した。 1)昨年度までにCGH法は従来、抽出されたDNAが高分子であることが必須とされていたため、我々も新鮮材料で検討した。また、新鮮材料では検索対象に限界があったためパラフィン包埋検体を用いたCGH法の確立を試みた。方法としては微量に存在している高分子DNAを蛋白分解酵素であるProtenaseKの頻回投与により抽出しさらにDOP-PCR法を用い十分な核酸量を採取する新しいCGH法を確立し、新鮮凍結材料での検討と同様な異常をパラフィン包埋検体でも確認した。 2)上記結果を応用し本年度は凍結およびパラフィン包埋いずれもが存在する検体をコントロールとしてパラフィン包埋下でのCGH法の最適条件の設定を様々な状態のパラフィン包埋検体を含めて改善の上検討した。 3)臨床病理学的因子について整理した大腸がんパラフィン包埋症例22例に対して1)2)の結果をもとに確立したCGH法を施行し従来発見されたいなかった新規異常部位を含め染色体1,2,8,11,15番でのDNAの増幅と5,6,7,9,15,18,19番でのDNAの減少を検出し、米国消化器病学会に発表した。
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Report
(2 results)
Research Products
(8 results)