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条虫より単離した新しい糖鎖構造をもつ糖脂質が寄生現象に果たす役割を解明する研究

Research Project

Project/Area Number 10770111
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 寄生虫学(含医用動物学)
Research InstitutionAzabu University

Principal Investigator

川上 泰  麻布大学, 環境保健学部, 講師 (80204684)

Project Period (FY) 1998 – 1999
Project Status Completed (Fiscal Year 1999)
Budget Amount *help
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 1999: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Keywords寄生虫 / 条虫 / 糖脂質
Research Abstract

我々は、宿主・寄生虫特異関係を決定する因子を解明するため、寄生現象と寄生虫糖脂質との関わりについて研究を行っている。既にマンソン裂頭条虫から単離した糖脂質(SEGLx、GalSEGLx)が新しい糖鎖構造をもつ糖脂質であることを報告し、これら一連の糖脂質をspirometosidesと命名した。さらに抗SEGLxモノクローナル抗体(AK97)を作製することにも成功した。続いてAK97を用いたTLC-immunostainingを行った結果、擬葉目条虫4種(マンソン裂頭条虫、日本海裂頭条虫、鯨複殖門条虫、堀田裂頭条虫)に共通してspirometosidesが存在することが明らかとなった。以上の成果を踏まえ、本年度はこのAK97を用いた免疫組織化学染色により虫体におけるspirometosidesの局在性を調べることを目的として実験を行った。実験に用いた成虫体は、日本海裂頭条虫、鯨複殖門条虫、堀田裂頭条虫である。日本海裂頭条虫では、卵黄腺、子宮内壁、排泄管が特に強い陽性反応を示し、精巣、外皮もやや強い反応を示した。また体肉組織、縦走筋繊維層、輪層筋繊維層もわずかに反応を示していた。排泄管の反応は有機溶媒による洗浄で消失しなかったことから糖タンパク質糖鎖による反応である可能性が示唆された。鯨複殖門条虫では、外皮、卵黄腺、精巣、子宮内部組織が特に強い陽性反応を示した。これらの反応は有機溶媒による洗浄で消失し、コントロールのlgMとして用いた抗H抗体では反応はみられなかったことから、spirometosidesの糖鎖に特異的な反応であることがわかった。堀田裂頭条虫では、外皮、基底膜、体肉組織、筋肉など虫体全体に反応がみられ、子宮内壁、卵黄腺に強い反応が観察された。以上の結果から擬葉目条虫に属する3種の条虫(日本海裂頭条虫、堀田裂頭条虫、鯨複殖門条虫)におけるspirometosidesの局在性は、条虫の種によって違いがあることがわかった。また、共通に生殖器官に強い反応が認められた。

Report

(2 results)
  • 1999 Annual Research Report
  • 1998 Annual Research Report

URL: 

Published: 1998-04-01   Modified: 2016-04-21  

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