Project/Area Number |
10770112
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Bacteriology (including Mycology)
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
佐々木 早苗 弘前大学, 医学部, 助手 (40261440)
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Project Period (FY) |
1998 – 1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 1999: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | 卵白アルブミン / アレルギー / 黄色ブドウ球菌 / IgE / マウス / 感染 |
Research Abstract |
皮膚の常在菌は、正常者の多くは表皮ブドウ球菌であるが、アトピー性皮膚炎患者の病変部からは黄色ブドウ球菌が最も多く検出される。当該研究では、卵白アルブミンを用いI型アレルギーモデルマウス(OVA感作マウス)を作製し、本年度は黄色ブドウ球菌感染後にOVA感作を行い、サイトカイン応答性及び液性抗体の関与を検討した。 1.1×10^7CFU/mouseの黄色ブドウ球菌を静脈内投与し、感染7日後からOVA感作を行った場合、黄色ブドウ球菌感染は、OVA感作による好酸球浸潤に影響を与えなかった。 2.黄色ブドウ球菌感染とOVA刺激により相加的な総IgE生産の増加がみられたものの、黄色ブドウ球菌感染後のOVA特異的IgE産生に関しては、差はみられなかった。 3.脾細胞培養において、OVA特異的なL-4及びIL-13産生は、正常マウスにOVA感作した群に比べ黄色ブドウ球菌感染後OVA感作した群では産生量が有意に低下していた。 4.また、感染染後生食投与した群では、黄色ブドウ球菌特異的なIFN-γ及びIL-10産生がみられたが、感染後OVA感作した群では、黄色ブドウ球菌特異的なIIFN-γ及びIL-10産生が低下していた。 以上のことから、黄色ブドウ球菌感染後にOVA感作した場合、OVA特異的な免疫応答の成立が阻害され、同時に、感染による黄色ブドウ球菌特異的な免疫応答が、その後のOVA感作により阻害されることが示唆された。また黄色ブドウ球菌感染後にOVA感作した場合、相加的な総IgEの産生増加がみられたことから、黄色ブドウ球菌感染がアレルギーに影響を与える可能性が示唆された。
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