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一酸化窒素合成酵素の遺伝子多型性からみた生活習慣病の予防医学的研究

Research Project

Project/Area Number 10770154
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Hygiene
Research InstitutionKanazawa University

Principal Investigator

長瀬 博文  金沢大学, 医学部, 講師 (00251918)

Project Period (FY) 1998 – 1999
Project Status Completed (Fiscal Year 1999)
Budget Amount *help
¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 1999: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Keywords一酸化窒素 / 高血圧症 / レプチン / 肥満 / 亜硝酸イオン / 硝酸イオン
Research Abstract

高血圧症は、心疾患や脳血管疾患等の循環器疾患の危険因子としての病理的役割や、わが国における罹患率の高さの観点からも、その病態解明が望まれている重要な疾患である。昨年度は、高血圧症の病態における一酸化窒素の役割を検討したところ、高血圧症の病態が進展するに従って一酸化窒素の産生が増加する傾向があることを示唆する結果が得られ、高血圧症の長期罹患に伴う動脈硬化といった病理学的プロセスに一酸化窒素産生が関わっているという仮設を支持した。また、体外からの一酸化窒素の発生源として喫煙の影響が無視できないことを明らかにし、一酸化窒素の高血圧症の病態での役割を考えていく上で考慮すべき重要な因子と捉えられた。今年度は、高血圧の病態と一酸化窒素との関係にさらに迫るため、肥満抑制関連物質レプチンが交感神経系を活性化させると同時に一酸化窒素(NO)も誘導しながら、血圧を調整することが報告された(Diabetes1999Apr;48(4):903-8)ことをうけ、高血圧症におけるNOおよびNO合成酵素遺伝子多型性の関与に加え、血漿レプチンレベルの基礎的な検討をした。
肥満度(BMI)に従って、やせ群(BMI-19.8)、標準群(19.8-24.2)、肥満群(24.2-)の3群に分け、血漿レプチンの平均濃度を比較したところ、やせ群1.321ng/ml、標準群2.025ng/ml、肥満群3.450ng/mlと肥満度の高さと有意に関連性を示していた。血圧を目的変数とした重回帰分析を行った結果、血漿レプチン濃度は、収縮期血圧を有意に説明し、年齢、BMI、飲酒を考慮してもその有意性は変わらなかった。拡張期圧がレプチン濃度によって有意に説明できたのは、標準群においてのみであった。これらの結果は、過剰なレプチン分泌が高血圧症の病態に影響を与えていることを示唆している。従って、高血圧の病態を考える際に、一酸化窒素の発生と共に、レプチンの分泌も同時に考慮していく必要があることを示した結果ととらえることができた。

Report

(2 results)
  • 1999 Annual Research Report
  • 1998 Annual Research Report

URL: 

Published: 1999-04-01   Modified: 2016-04-21  

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