Project/Area Number |
10770167
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Public health/Health science
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
朱 善寛 名古屋大学, 医学部, 助手 (10293705)
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Project Period (FY) |
1998 – 1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 1999: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
Fiscal Year 1998: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | 再現性 / アンケート調査 / カッパ値 / 現病歴 / 家族歴 / 飲酒習慣 / 喫煙習慣 / カッパ / 一致率 |
Research Abstract |
本研究の目的は同一集団を対象者にした4回の繰り返しアンケート結果から、無回答者を含めた場合と除いた場合の既往歴、がんの家族歴及び飲酒と喫煙習慣の回答の再現性を評価することであった。対象者は1998年7-8月のベースライン調査(Q1)対象となったM県X町の40-69歳の男女492名のうち、4回の繰り返しアンケートすべてに回答した210名であった。アンケート内容は年齢、既往歴(脳卒中、心筋梗塞、糖尿病とがん)、がんの家族歴(実父、実母と兄弟姉妹)、飲酒と喫煙習慣及び食習慣などであった。分析は、調査間隔が2週間(Q2,Q3)、1年(Q3,Q4)、4.5年(Q1,Q3)、5.5年(Q1,Q4)と長くなるに伴い、既往歴、がんの家族歴と飲酒・喫煙習慣の回答の再現性が無回答者を含めた場合と除いた場合どう変化するかをカッパ値を用いて検討した。 【結果】 1、前後調査でいずれか答えなかった者の割合はがんの家族歴は最も高かった(45%)、既往歴はこれに次ぎ(35%)、飲酒・喫煙習慣は最も低かった(15%)。2、無回答者を除いた場合は、1年以内に限れば、既往歴は飲酒・喫煙習慣とほぼ同程度の高い再現性を示した。これに対し1年以内のがんの家族歴の再現性は飲酒・喫煙習慣の比べてカッパ値で1〜2段階低下した。全体に見ると、再現性はがんの家族歴が最も低く、既往歴がこれに次ぎ、飲酒・喫煙習慣は最も高かったであった。3、無回答者を含めた場合の1年以内の再現性は、飲酒・喫煙ではわずかに低下したが0.62以上の高い値を示した。これに比べ、既往歴とがんの家族歴のカッパ値は2週間で0.44以下に低下し、1年の間隔があくと0.3程度にまで低下した。既往歴の再現性は4.5年以上経過すると全て不良となった。すなわち、再現性は無回答者を含めた場合著しく低下した。
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