Budget Amount *help |
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1999: ¥300,000 (Direct Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 1998: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Research Abstract |
個人の価値観や多様なライフスタイルを反映する日常生活活動(ADL)の認識と質を評価する方法を,カナダ作業遂行測定(COPM : Canadian Occupational Performance Measure)と運動とプロセス技能評価(AMPS : Assessment of Motor and Process Skills)の日本での試用を通して検討した。COPMは対象者がADLの何を重要と思い,どの程度満足しているかという認識を測定し,AMPSはADLの動作の質を測定する. 本研究期間に,研究協力者育成のためCOPMに関する説明会を実施し,作業療法の各領域での対象者にCOPMを実施した.平成11年2月にCOPMの日本での実施に関する調査を行い,欧米で指摘されている問題と同様に評価時間の確保に困難があることを認めた.また,文化的問題も明らかになった.しかし,日本での事例を通して,対象者にとって重要な日常生活の中の活動を対象者と共に探る手段として,また活動に対する対象者の遂行や満足の自己評価の手段として,COPMが有用であることが確認できた.日本でのCOPMの利用については報告書を作成して関係者に配布した. AMPSを実施するためにはコロラド州立大学内にあるAMPSプロジェクトが主催する5日間の講習会で認定を受ける必要がある.本研究期間中に国内の認定評価者との検討,打ち合わせを通して,平成12年5月に広島で国内初のAMPS講習会開催が決定した. リハビリテーションだけではなく,公衆衛生活動の成果を示す指標として生活機能が注目されつつある.従来の評価に加えてCOPMを実施することにより,対象者の主体的参加を伴う保健サービスが展開される可能性がある.また習慣化された日常の動作の円滑さなどはAMPSによって評価できる.韓国,台湾,香港でもCOPMやAMPSの利用が始まっているので,今後はアジア諸国との比較研究も行いたい.
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