Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 1999: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
|
Research Abstract |
Complex STR SystemのD11S488システムにおいて118人の日本人と167人の.中国人のrandom sampleを対象とした表現型出現頻度の調査では,246bpから298bpの間に日本人では11種,中国人では13種の表現型が検出され,その分布及び各型の出現頻度は日本人と中国人で似かよっていた.叉その際にみかけ上シングルバンドを示す表現型ホモである同鎖長異型の識別として,PCR-SSCP法・ダイレクトシークエンス法によるタイピングを行った結果,7種の表現型ホモの内,4種でタイピングが可能となった.次にD11S488対立遺伝子の日本人及び中国人の塩基配列とCaucasianのそれとの比較調査では日本人と中国人では同様の塩基配列が認められた.一方,Caucasianでは一部で異なっているものが検出され,人種識別マーカーとしての有用性が期待されたが,日本人及び中国人と同様の塩基配列を示す対立遺伝子も存在し,今後更なる調査が必要と思われた.叉日本人,中国人とCaucasianで塩基配列が異なる個所の簡便検出法として制限酵素切断によるタイピングを検討したが,同所を認識する制限酵素は見つからず,現状ではダイレクトシークエンス法が最も適していると思われた.
|