ディファレンシャルディスプレイ法を用いた非ホジキンリンパ腫予後因子の決定
Project/Area Number |
10770200
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
内科学一般
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
薬師神 芳洋 愛媛大学, 医学部, 助手 (30294797)
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Project Period (FY) |
1998 – 1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 1999: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | ディファレンシャルディスプレイ法 / 非ホジキンリンパ腫 / 予後因子 / STK15 / BTAK / ディク3レンシャルディスプレイ法 / CD21 |
Research Abstract |
本研究は、非ホジキンリンパ腫(NHL)腫瘍細胞に特異的に発現する遺伝子を、Differential Display法によって同定し、病態との関連を明らかとすることを目標として開始された。その結果我々は、chromosome check point kinaseとして既に報告のあるSTK15/BTAK遺伝子を分離した。このSTK15/BTAKは、正常B細胞とNHL臨床材料を比較したNorthern blotにおいてnormal B(n=4,relative intensity(RI)=1.0),indolent(n=2.RI=0.50),aggressive low(n=3,RI=0.47),aggressive high(n=3,RI=1.29),highly aggressive(n=3.RI=2.88)と、臨床的に悪性度の高いB細胞NHLに強く発現することが我々の実験において確認された。更に、慢性リンパ性白血病(n=3)においては検出感度以下の発現であった。またこれら臨床材料を用いたSouthern blotにおいてSTK15/BTAKのgene copy数には差を認めなかった。以上の結果から、この遺伝子の発現量はNHLの臨床的な悪性度に関与し、その過剰発現は、細胞内での翻訳・転写の増大に関連していることが示唆された。今後は、この遺伝子の過剰発現が、NHLの病態に如何に関与するかを検討する目的で、センスならびにアンタイセンスSTK15/BTAK遺伝子を、pRc/CMV発現ベクターにサブクローニングした後、NHL B細胞株にトランスフェクションする。そして、この過剰発現ならびにノックアウトB細胞株の染色体異常や増殖能を検討することで、STK15/BTAK遺伝子のB細胞発癌における役割を検討する予定である。更に、このトランスフェクタント(NHL細胞)をSCIDマウスに摂取し、in vivoでの細胞増殖能・腫瘍化を検討する予定である。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)