胆石生成に関与する細菌の分子生物学的検討とニューデバイスによる胆石治療への応用
Project/Area Number |
10770224
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Gastroenterology
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
小松 裕 東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (90301100)
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Project Period (FY) |
1998 – 1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥2,900,000 (Direct Cost: ¥2,900,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
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Keywords | 胆石 / 胆汁 / DNA / 細菌 / EPBD |
Research Abstract |
胆汁および胆石中からのDNA抽出と感染細菌の同定 胆汁および胆石よりDNAを抽出し、感染細菌のプライマーを作成し、胆汁中および胆石中に検出される細菌について同定を行なった。いくつかの腸内細菌が同定されたが、PCRを行なうにあたって採取検体への腸内常在細菌の混入が問題となった。そこで無菌的に胆汁を経内視鏡的に採取する方法を確立をめざし、無菌的胆汁採取のためのカニューラの開発も同時に行なった。まだ完成段階ではないものの、試行錯誤しながらめどがついてきたところである。 EPBD後の経過観察における胆汁内腸内細菌の検討 新しい総胆管結石の治療法であるEPBD(内視鏡的乳頭バルーン拡張術)を行った患者をデータベース化し、その結石再発を含めた長期予後を検討した。また再発例を含めた一部の患者では、胆汁中の腸内細菌の有無を検討し、再発結石はすべてビリルビンカルシウム結石であり、それらの多くの胆汁中には腸内細菌が存在することがわかった。 胆石の種類別に見た胆汁内腸内細菌の検討 内視鏡的に採取した総胆管結石より細菌DNAを抽出し胆石の組成や成因(落下結石か胆管原発結石かなど)により、関与する細菌の種類が異なるかいなかを検討中である。いくつかの細菌の関与が明らかになってきたが、とくに再発結石に関しては腸内細菌(E.Coli)の逆行性感染の可能性が示唆された。
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Report
(2 results)
Research Products
(13 results)