Project/Area Number |
10770254
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Gastroenterology
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
西川 文則 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (20266662)
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Project Period (FY) |
1998 – 1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1999: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
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Keywords | アルコール性肝障害 / トランスフェリン / α1-acid glycoprotein / Western blotting / コンカナバリンA / レクチン |
Research Abstract |
(1)Western blottingの結果、健常者トランスフェリンは約78kDaの単一バンドであったが、CDTの高いアルコール性肝障害患者では75kDaと72kDaの分子量の小さいバンドが余分に認められた。それらのバンドは糖鎖を脱離する酵素であるN-グリコシダーゼF処理のバンド(不完全処理、完全処理)と一致をみとめたことから、糖鎖そのものが欠損していると考えられた。また、5つの糖鎖結合部位を有するα1-acid glycoproteinにおいても同様の方法で検討したところ、アルコール性肝障害患者では糖鎖そのものの欠損が一部に認められた。 (2)アルコール性肝障害患者血清からトランスフェリンを精製し、コンカナバリンAカラムから非結合分画を回収し、Western blotting後に糖蛋白糖鎖検出キットで糖鎖を染色したところ、72kDaバンドが部分精製されたが、これから糖鎖は検出されず、やはり糖鎖が消失したトランスフェリンであることが判明した。 (3)コンカナバリンAを用いてELISAによるこれらの変異トランスフェリンの検出を試みたが、アルコール性肝障害のほとんどが10%以下の糖鎖変異を認めるに過ぎないことから、感度が悪く、健常者と鑑別することができなかった。
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Report
(2 results)
Research Products
(7 results)