Project/Area Number |
10770312
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Circulatory organs internal medicine
|
Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
山原 康裕 京都府立医科大学, 医学部, 助手 (80264761)
|
Project Period (FY) |
1998 – 1999
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
|
Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 1999: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
|
Keywords | ブラジキニン / キニノーゲン / カリクレイン / 心筋細胞 |
Research Abstract |
我々は心筋細胞、内皮細胞のそれぞれの培養系においてACE阻害薬存在下の低酸素刺激で心筋細胞におけるキニン産生が著しく増加されることを報告した(Circulation 99:817-822、1999)。平成11年度は、昨年度のキニン、カリクレインの産生の検討に加え、その作用を検討するため[^3H]-ブラジキニンを用いてミクロオートラジオグラフィーによりブラジキニンの受容体であるB_1受容体およびB_2受容体の局在や発現様式について実験した。培養心筋細胞表面にB_2受容体の発現を認めたが、低酸素5.5時間後にてB_1およびB_2受容体とも、負荷前と比べ特に変化を認めなかった。 また他の心筋構成細胞へのブラジキニンの影響もみるため、以前我々が報告した如く(Jpn Circ J;60suppl:439、1996)ラット摘出灌流心を用いて同様に[^3H]-ブラジキニンを用いて、ミクロオートラジオグラフィーにより実験を行った。しかし、虚血にてブラジキニンの受容体発現に変化を認めず、またangiotensin IIの受容体発現についても検討を加えたが、最近報告されているような虚血による変化を認めなかった。この原因の一つに、我々のミクロオートラジオグラフィーの感度に問題があると考えられた。今後、増感法を用いて再度検討する予定である。また、ラット由来の低分子キニノーゲン及び高分子キニノーゲンを精製する事が困難であり、抗キニノーゲン抗体を作成することは実現し得なかった。
|