アンジオテンシンII2型受容体を介した心筋イオンチャンネルへの作用機序の解明
Project/Area Number |
10770328
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Circulatory organs internal medicine
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Research Institution | Kansai Medical University |
Principal Investigator |
正木 浩哉 関西医科大学, 医学部, 助手 (60298883)
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Project Period (FY) |
1998 – 1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 1999: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | アンジオテンシンII / アンジオテンシンII受容体 / イオンチャンネル / 心筋細胞 / アンジオテンシンII2型受容体 |
Research Abstract |
申請者らは、心筋αMHCプロモーターを使用し、アンジオテンシンII2型 受容体(AT2)心筋特異的発現トランスジェニックマウス(AT2-Tgマウス)を作製した。AT2-Tgマウスではコントロールマウスに比して、AngIIによる循環調節反応において、アンジオテンシンII1型受容体(AT1)作用に拮抗し、陰性変時作用を介した血圧低下作用を発揮することを報告した。同時にAT2-Tgマウスでは、基礎の心筋収縮力および、AngIIに対する心筋収縮力の変化においては野生型マウスと比して差がないことを確認した。以上を考え合わせると、AT2-Tgマウスでみられる陰性変時作用をかいする血圧低下の作用機序として、AT2の心筋刺激伝導系への関与の可能性が考えられた。心筋刺激伝導は主として各種イオンチャンネルにより制御されている。そこで、続いてAT2の心筋イオンチャンネルへの作用を検討した。方法は、AT2-Tgマウスよりランゲンドルフ潅流装置を使用し、コラゲナーゼ処理により心筋を単離し、パッチクランプ法により、電気生理学的検討をおこなった。結果、心室筋細胞においては、L-type Ca^<2+>channel,transient outward K^+channelのPeak currentには、AT1およびAT2とも影響を与えないことを確認した。続いて心房細胞を同様の方法で単離し、各種イオンチャンネルへのAIIの影響を検討したところ、AngIIはT-type Ca^<2+>channelのPeak Currentを約20%程度抑制する傾向を示した。現在この作用の確認とAngIIのサブタイプ別の作用機序およびAngIIのT-type Ca^<2+>channelのcurrent kineticsへの影響を検討中である。
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Report
(2 results)
Research Products
(5 results)