Project/Area Number |
10770349
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Pediatrics
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
高田 英俊 九州大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (70294931)
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Project Period (FY) |
1998 – 1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 1999: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
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Keywords | 造血幹細胞移植 / 小児 / 胸腺 / CD4 / CD8 / Tリンパ球 |
Research Abstract |
同種骨髄移植を受けた小児12名の、移植後のT細胞再構築課程を経時的に検討した。CD4^+T細胞が移植後3ケ月まで増加してこないのと対照的に、CD8^+T細胞は移植後2ケ月頃より、増加した。移植後早期のCD8^+T細胞の多くは、CD8α鎖HomodimerよりなるCD8分子を発現していた(CD8α/αT細胞)。この細胞はCD28-CD8^+T細胞と同じく、活発な細胞増埴をしたT細胞であるとされている。この時期に、CD8α/αT細胞の割合が多い患者ではCD28-CD8^+T細胞が多いという、正の相関が認められた。胸腺で分化した後のnaive T細胞であると考えられているCD45RA^+CD4^+T細胞は、移植後6ケ月頃より増加し始めた。移植後早期のCD8α/αT細胞とT細胞のCD45RA/RO比との間には負の相関が認められた。以上から、胸腺機能が比較的保たれている小児においては、胸腺で分化したT細胞は主として移植後6ケ月後頃から、末梢血中に増加してくるものと考えられ、その間に増加するCD8^+T細胞は移植したドナーの骨髄細胞中に混在した成熟T細胞が、移植後レシピエント内で増殖したものと考えられる。このことは、T細胞除去造血幹細胞輸血をした場合、T細胞の出現が通常の造血幹細胞移植と比較して、遅れることと一致する。さらに、T細胞レセプター(TCR)再構成時に生じるTCR-rearrangement excisioncircles(TRECs)を定量的PCRで検討すると、骨髄移植後6カ月時の末梢血T細胞に含まれるCoding joint TRECDNAの発現はT細胞除去をした骨髄移植と比較して明らかに低く、胸腺機能が保たれている小児においても、通常の骨髄移植では移植後6カ月以上、陶腺非依存性のT細胞再構築が優位をしめていることが明らかとなった。
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Report
(2 results)
Research Products
(6 results)