グリア細胞移植による異染性脳白質変性症の治療法の開発
Project/Area Number |
10770371
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Pediatrics
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
長谷川 頼康 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (60256435)
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Project Period (FY) |
1998 – 1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1999: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | 遺伝子治療 / ミクログリア / 異染性脳白質変性症 / 接着分子 / 異染性白質変性症 / グリア細胞 / 遺伝子変異 |
Research Abstract |
ミクログリア細胞株であるGMI-R1,Ra2,MG5にE. coliのLacZ遺伝子を発現するレトロウイルスベクター(MFG-LacZ)にてマーカー遺伝子であるLac Zを導入した。3種類の細胞でほぼ100%に近い遺伝子導入効率を得た。遺伝子導入細胞を 5x10^5個脳室内および経静脈的に投与した。投与5日後にマウスの脳の凍結切片を作成し移植細胞の消長を検討した。静脈内投与した場合移植細胞は肝臓、脾臓に数多く認められた。脳室内投与した場合は髄膜のperivascular領域に陽性細胞が認められた。両投与ルートにて脳実質には移植細胞は認められなかった。やはり静脈投与の場合blood brain barrierにて、脳室内投与の場合脳室上衣細胞にて移植細胞のtransmigrationが阻まれたものと思われた。このれは今後の実験を進めるうえで大きな問題点であった。すなわち移植細胞が脳実質に移行しなければ異染性白質変性症の神経障害の治療は困難と思われるからである。現在、細胞の血管外へのtransmigrationは3つのステップよりなると考えられている。その全てのステップに様々な接着分子が重要な働きをしており今後、様々な接着分子を上記の細胞に発現させ同様の移植を行う予定である。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)