事象関連電位P3の単一施行解析を用いた発達に伴う脳の高次情報処理機能の研究
Project/Area Number |
10770375
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Pediatrics
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Research Institution | University of Occupational and Environmental Health, Japan |
Principal Investigator |
下野 昌幸 産業医大, 医学部, 助手 (00248569)
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Project Period (FY) |
1998 – 1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 1999: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 発達 / 情報処理機能 / 事象関連電位P3 / 単一施行解析 |
Research Abstract |
事象関連電位P3は弁別課題提示から300ms後付近に発生する大脳の陽性電位である。従来は弁別課題提示後の脳波を加算平均して測定された。我々は正常な小児、青年および成人各8名を対象に聴覚刺激課題を試行し、一回毎の試行で脳波上に現れるP3電位の解析をした。小児、青年および成人の被検者は全標的刺激に正確に反応し、標的課題施行中の脳波の61%、78%、78%にP3を伴った。この結果はすべての被検者は刺激を正確に認知したが、小児群では認知の61%に、青年および成人群では認知の78%に評価の過程を伴った事を意味した。またP3潜時は小児群(352ms)に比べ青年(332ms)および成人群(318ms)で短縮し、反応時間は小児群(368ms)比べ青年(307ms)および成人群(274ms)で短縮し、青年および成人群はP3潜時とRTに7/8例に小児群では2/8例で正の相関関係を認めた。このことは青年および成人群では小児群に比べ認知と評価、認知と反応の課程がより密接に連結し、これらの情報処理課程にかかる時間が短縮したことを意味すると考えた。 来年度はモダリティーの異なる刺激(視覚刺激)で、各年令群でP3出現率、潜時、振幅、反応時間の変化を一回毎に検討し、各年齢でのモダリティーによる影響を明らかにすること、弁別課題の施行時間を10、20、30分の3段階に変えて実験をし、課題施行時間の長さが各年齢の情報処理過程にどの様に影響すのかを解明することを目的とする。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)