血液透析患者における動脈硬化発症機序に関する研究-酸化的ストレスによる内皮機能異常の関与-
Project/Area Number |
10770538
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Kidney internal medicine
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
河野 啓助 久留米大学, 医学部, 助手 (70258416)
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Project Period (FY) |
1999 – 2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1999: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 一酸化窒素 / 血管内皮 / 血液透析 / 酸化ストレス / 動脈硬化 / 危険因子 / 酸化的ストレス / 抗酸化剤 |
Research Abstract |
腎不全に陥った患者においては動脈硬化病変の発症進展が急激に加速することが知られている。その機序の一つとして異物である透析膜に血液が接触することによって好中球が活性化され、それによって酸化的ストレスが亢進することが考えられていた。我々は、透析前後で上腕動脈の内皮由来NOを介する血管反応を検討したところ、一回の血液透析によって内皮機能は著明に低下しこれに血中酸化LDLの上昇を伴っていた。そこで、透析膜として抗酸化剤であるビタミンEをコートしたものを用いたところ内皮機能の明らかな改善と酸化LDLの低下が観察された。即ち、血液透析を繰り返すことにより酸化的ストレスが亢進し、これが内皮機能異常を通じて後の血管病変をもたらす可能性が考えられた。
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Report
(2 results)
Research Products
(11 results)