Research Abstract |
1.32A-5:リコンビナント抗体のin vitro,in vivoにおける活性の検討 抗体産生性マウスミエローマ細胞株をマウス腹腔内へ投与し、血中ヒトIgG濃度、TSH、TotalT4を経時的に測定しin vivoでの活性を検討した。細胞投与3日後、血中ヒトIgG(1.38±0.15mg/mL)の上昇に伴いTSHの上昇(3.91±0.6→14.0±6.3ng/mL)とTotalT4(32A-5:3.10±0.17→1.86±0.19mg/dL,)の有意な変化を認めた。ついで同精製モノクローナル抗体(100mg/mL)をもちいて尾静脈より静注(5ml/体重(g))し、同様にして血中ヒトIgG濃度、TSH、TotalT4を経時的に測定したところ、静注6時間後には血中ヒトIgG濃度は(2.25±0.05mg/mL)となり、血中TSHの上昇とTotalT4の低下を認め、その効果は12-24時間後に最大となり、最大値でそれぞれ(TSH:5.48±1.Ol→25.9±15.6ng/mL)、(TotalT4:2.98±0.30→1.72±0.13mg/dL)と変化した。(濃度は何れも平均値±S.E.) 2.N-2:リコンビナント抗体のin vitro,in vinoにおける活性の検討 N-2に関してin vitroにおいてTBII)活性、TSA b活性を測定した結果、それぞれ-13.3%,217.6%の値を示した。次いで、同抗体産生性マウスミエローマ細胞をマウス腹腔内へ投与し、血中ヒトIgG濃度、TSH、TotalT4を経時的に測定しin vivoでの活性を検討した。細胞投与3日後、TSH(2.89±0.84→7.42±5.0ng/mL)の上昇と、TotalT4(3.46±0.40→2.36±0.47mg/dL,)の有意な変化を認めた。ついで同精製モノクローナル抗体(10μg/mL)をもちいて尾静脈より静注(5m1/体重(g))し、同様にして血中ヒトIgG濃度、TSH、TotalT4を経時的に測定したところ、静注6時間後には血中TSHの上昇とTotalT4の低下を認め、その効巣は18-24時間後に最大となり、最大値でそれぞれ(TSH:3.67±0.76→7.39±0.66ng/mL)、(TotalT4:4.84±0.39→1.88±0.44mg/dL)と変化した。尚、血中ヒトIgGの上昇は今回用いたELISAでは感度以下であった。(濃度は何れも平均値±S.E.)
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