Project/Area Number |
10770564
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Endocrinology
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Research Institution | Research Institute for Production Development |
Principal Investigator |
須田 道雄 財団法人 生産開発科学研究所, 成人病科学研究室, 研究員 (40301741)
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Project Period (FY) |
1998 – 1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1999: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | ナトリウム利尿ペプチド / 骨 / 軟骨 / 破骨細胞 / プロスタグランディン / 受容体 / 血管作動性物質 / 膜型グアニル酸シクラーゼ |
Research Abstract |
1.申請者はナトリラム利尿ペプチドファミリーの内、BNP過剰発現マウスが慢性的な低血圧を示すのに加えて、著しい長管骨伸長を示す事を報告し、ナトリウム利尿ペプチドの内軟骨性骨形成調節作用機構に関して検討を行った。マウスC3H10T1/2細胞、骨原性ラットC26細胞やC26細胞をBMP-2添加後の骨芽細胞及びマウス骨芽細胞様MC3T3-El細胞及び軟骨細胞株ATDC5細胞やマウス成長板軟骨において、CNP/GC-B系が重要であり、CNPはオートクリン/パラクリン的に細胞分化促進、増殖抑制に関与する事を示した。ラットC26細胞ではデキサメサゾン処理により、C26細胞が脂肪細胞に細胞分化すると、CNP/GC-B系の作用発現は抑制されることから、比較的、骨/軟骨系に顕著な作用機構の存在が示唆された。一方、BNP欠損マウスが骨・軟骨形成異常を示さない事から内因性のBNPは骨/軟骨形成過程には関与していないと考えられた。以上から、内軟骨性骨形成調節作用機構にはCNPが重要であると考え、CNP過剰発現マウス、CNP欠損マウスの作成解析が現在進行中である。 2.骨芽細胞にはPGE受容体の内、EP1,EP2,EP3αβ,EP4が発現していることを示し、この内EP4欠損マウスの骨格系には組織形態学的な異常を認め無い事から、骨/軟骨形態形成へのEP4の関与は少ないものと考えられた。一方、細菌性骨髄炎等で誘起される、骨融解機構を検討する目的で、LPSをマウスの生体内に投与した。EP4欠損マウスヘの投与群は、wildマウスヘの投与群と比較して、明らかに、破骨細胞数及び破骨細胞活性の上昇が少ない事から、LPSで誘起される破骨細胞活性の上昇は、主として骨芽細胞に発現する、EP4を介した破骨組胞の増加促進作用であることが明らかとなった。
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