ヘリコバクターピロリ菌感染による胃発癌の証明とそのメカニズムの解明
Project/Area Number |
10770608
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Digestive surgery
|
Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
丸田 福門 信州大学, 医学部・附属病院, 助手 (00293481)
|
Project Period (FY) |
1998 – 1999
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
|
Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 1999: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
|
Keywords | ヘリコバクターピロリ / スナネズミ / 胃癌 / 腸上皮化生 |
Research Abstract |
昨年度の研究により、HP接種後MNU10ppm、20週投与スナネズミ群では19匹中7匹に胃癌が発生し、HP非感染コントロール群に比べ有意に胃発癌率が高いことが判明した。今年度、同群を用いて追試実験を行ったところ、20匹中7匹に胃癌が発生し再現性が確認された。この2回の実験で発生した計14例の胃癌について癌組織型と腸上皮化生との関連を検討した。HE染色、ABPAS染色、GOTS-PCS染色を行い、胃型形質高分化型胃癌、腸型形質高分化型胃癌(腸型)、印環細胞癌及び低分化型胃癌に分類したところ、それぞれ2例、2例、9例及び1例であった。これらのうち、腸型のみが、スナネズミ1匹あたりの腸上皮腺管数が非担癌個体群よりも有意に多く、また癌病巣が腸上皮化生と隣接して存在する所見が認められた。以上から、胃癌のうち腸型のみが腸上皮化生との関連が示唆された。これらの結果について、第58回日本癌学会ワークショップ、XII th Workshop on Gastroduodenal Pathology and Helicobacter pylori(Helsinki)、消化器科30巻等で発表した。
|
Report
(2 results)
Research Products
(4 results)