Project/Area Number |
10770665
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Thoracic surgery
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
清水 真由美 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (70235670)
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Project Period (FY) |
1998 – 1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 1999: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 1998: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | ヒト肝細胞増殖因子 / ヒト肺線維芽細胞 / 灌流式培養システム / IL-1 / IL-6 |
Research Abstract |
肺は、ヒト肝細胞増殖因子(hHGF)供給源の一つであり、肺の細気管支や肺胞上皮細胞が常に傷害され再生を繰り返すことなどから、新しく開発した灌流式培養システムを用いた基礎データをもとに、臨床データを検討してきたが、肺の再生を検討するうえで、HGFの関与とともに、HGFを中心とした他のサイトカインの影響を基礎と臨床の両面から検討する必要があると考え今回の実験を行った。 1)肺の外科的疾患における周術期の血中HGF濃度を測定するために、開胸症例に対しては、術前および術直後、6時間、1、3、5、7、14日目に各々動脈血採血、術中標本摘出前に関連肺静脈より採血した。胸腔鏡下肺切除(VATS)症例に対しては術前、術直後、6時間,1、3、5、7日目に各々動脈血採血、また、開胸症例、VATS症例ともに、術中、術直後、6時間,1日目、3日目に胸水を採取し各々HGF濃度を測定した。 採取した血清および胸水についてまずHGF濃度をELISA法にて測定した。血清中HGF濃度は、開胸症例では、術後6時間でピークに達し5日目で、ほぼ術前値に戻った。VATS症例では、1日目でピークに達しその値は、開胸症例の約60%であった。血清中HGF濃度がVATS症例において低値であることは、VATSの手術低侵襲性を示唆していると思われる。 また、胸水中の濃度は血中のそれに比し10倍以上高値であり、術直後より著明に上昇しVATS症例では、6時間後より開胸症例のHGF濃度を上回った。 疾患別では、肺癌11例、転移性肺腫瘍4例、気胸6例、気腫性肺病変1例、炎症性肺疾患2例、その他2例、計26例であり、術式別では、標準開胸による肺手術11例、胸腔鏡下肺手術13例、その他2例であった。 2)次に採取した血清および胸水についてIL-6濃度をELISA法にて測定した。開胸症例において、血清中IL-6濃度は、6時間でピークに達した。現在、胸水の測定条件について検討中である。 3)肺癌細胞の増殖、転移のメカニズムを検討するために、肺癌細胞を従来の静置法で培養を試みるとともに、灌流式培養システムを用いた、血管内皮細胞の無血清培養を検討中である。
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