神経変性疾患の治療を目指した神経移植による破綻神経回路網の再構築の試み-神経栄養因子GDNFの併用-
Project/Area Number |
10770687
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Cerebral neurosurgery
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
中尾 直之 和歌山県立医科大学, 医学部, 助手 (30301435)
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Project Period (FY) |
1999 – 2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 1999: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 1998: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | パーキンソン病 / ハンチントン病 / 神経移植 / GDNF / 遺伝子導入細胞 / 胎児神経 |
Research Abstract |
本研究の目的はパーキンソン病とハンチントン病モデル動物への移植に用いるドナー細胞である胎仔ドーパミン細胞や線条体ニューロンに強力な神経栄養効果を発揮するglial cell line-derived neurotrophic factor(GDNF)を移植に応用して、移植後の神経回路網再建をより完全なものとすることにある。具体的には、GDNFを移植部位に補給し破綻神経回路網の解剖学的、機能的再建の程度を形態学的ならびに電気生理学的手法で評価して従来の移植方法の場合と比較検討する。平成11年度の研究で次の二つの課題が達成できた。 (1)神経回路網再建の程度の評価パラメーターである大脳基底核の神経活動の測定技術とその信頼性の確立ハンチントン病モデルラットにおける大脳基底核群の神経活動をミトコンドリア酵素のcytochorme oxidaseの活性および電気活動の測定により検討し、淡蒼球、中脳黒質網様部、視床下核の異常活動を明らかにした。これらの変化は一貫して認められ、信頼性のある評価パラメーターであることがわかった。さらに、ハンチントン病モデルラットに対してラット胎仔線条体ニューロンの脳内移植を行うと大脳基底核群に起こった異常活動が正常化することも見いだした。以上の結果は国際科学雑誌に発表した(裏面参照)。また、一部のデータに関しては現在執筆中。 (2)GDNF補給手段としてのGDNF遺伝子導入線維芽細胞およびP19細胞株の確立とその効果の検討GDNF供給手段としてのGDNF遺伝子導入細胞の移植が考えられるが、平成10年度の研究で十分な生物活性を有するGDNFを分泌する線維芽細胞、さらにニューロンへの分化誘導が可能なP19細胞株の確立に成功した。同細胞株をパーキンソン病モデルラットに移植し、ドーパミンニューロンに対する保護効果を見いだした。この研究結果を国際科学雑誌に発表した(裏面参照)。
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Report
(2 results)
Research Products
(8 results)