下垂体細胞・腺腫における分泌顆粒放出の分子機構に関する基礎的研究
Project/Area Number |
10770698
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Cerebral neurosurgery
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
田原 重志 日本医科大学, 医学部, 助手 (80277540)
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Project Period (FY) |
1998 – 1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 1999: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | Rab 3 isoform / Pituitary / Pituitary adenoma / Human / Exocytosis / Immunohistochemistry / RT-PCR / Rab3 |
Research Abstract |
Rab familyは低分子量GTP結合蛋白質であり、その中でもRab3は神経細胞や内分泌細胞に発現し、特に下垂体前葉細胞においては分泌顆粒の開口分泌に関与していると考えられている。今回我々は、正常ヒト下垂体および下垂体腺腫におけるRab3蛋白の発現を免疫組織化学(IHC)を用いて検討し、そのisoformであるRab3A,B,C,Dの中で特に下垂体細胞での発現が確認されているRab3A,Bに関してはRT-PCR法を用いて、その mRNAの発現を検討した。平成10年度は主に、剖検にて得られた正常ヒト下垂体5例および下垂体腺腫114例を対象に、抗Rab3抗体用いIHCを施行した。また下垂体腺腫においては、免疫電顕(post-embedding法)にて細胞内局在もあわせて検討した。正常ヒト下垂体前葉細胞においてRab3は細胞質に顆粒状に陽性を示した。下垂体腺腫におけるRab3陽性例はGH産生腺腫22/22(100%)、PRL産生腺腫7/21(33.3%)、ACTH産生腺腫10/14(71.4%)、TSH産生腺腫4/7(57.1%)、非機能性腺腫28/50(56.0%)〔うちGonadotropin陽性例10/20(50.0%)〕であった。Rab3陽性を示した症例は免疫電顕において分泌顆粒の限界膜近傍での局在が確認された。以上よりヒト下垂体前葉細胞にRab3の発現が確認され、下垂体腺腫においては一般的に分泌顆粒の多いGH産生腺腫に高率に陽性を示し、免疫電顕の結果もふまえ分泌顆粒を介してのホルモン分泌制御に関与していることが示唆された(Mod Pathol 9(5):627-34,1999.)。平成11年度はこれらの症例を対象にRT-PCR法を用いてRab3A,B mRNAの発現を検討したが、GH産生腺腫においてはRab3Aが、Gonadotropin産生腺腫においては、Rab3B mRNAの発現が優位に認められ、腺腫の機能別にRab 3 isonformの発現に差異が認められた。
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Report
(2 results)
Research Products
(7 results)