Project/Area Number |
10770721
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Orthopaedic surgery
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
高松 聖仁 大阪市立大学, 医学部, 助手 (30295688)
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Project Period (FY) |
1998 – 1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1999: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | 末梢神経(Peripheral Nerve) / 神経再生(Nerve Regeneration) / シュワン細胞(Schwann cell) / Peripheral Nerve / Regeneration / Schwann |
Research Abstract |
本研究の目的は末梢神経欠損部に動脈が伴行する場合になぜ神経は欠損部を越え再生するのか要因を明らかにすることである。特に動脈が温存されたことによって血行が良好な神経末梢断端に着目し血行の有無の及ぼす1)末梢断端の貧食細胞による変性進行・再構築の差異、2)末梢断端内シュワン細胞の活性化の差異について検討を加えるために、実験モデルを用いて1)末梢断端の形態学的検討、2)末梢断端の免疫組織学的検討を行った。まず基礎実験として、手術用顕微鏡下に兎の深腓骨神経に20mmの神経欠損部を作製し神経欠損部に動脈の伴行する動脈温存群と、動脈も切除した動脈切除群の2群を作製した。ついで術後2、4日目、1、2、3、4週目に神経の末梢断端の標本を採取し、光学顕微鏡下(H.E,染色、LFB染色)および走査電子顕微鏡下にWaller変性の進行の程度と、シュワン細胞の形態の変化と増殖について観察した。その結果術後1週目以降で動脈温存群と動脈切除群で差異が出たため、本実験では術後1および2週目のモデルを用いて検討を加えた。ついで本実験としてまず末梢断端の形態学的検討を行った。動脈温存群と動脈切除群を作製し術後1および2週後に末梢断端の標本を採取し1)軸索の変性の程度、2)神経細胞管基底膜の変性の程度、3)貧食細胞の出現の程度、4)シュワン細胞の増殖の程度の4項目について観察したところ、1)2)3)についてはほとんど両群で差異は認められなかったが、シュワン細胞の増殖は動脈温存群で明らかに優位であった。ついで末梢断端を免疫組織学的に検討した。免疫染色法としては、抗S-100抗体、抗GFAP抗体、抗laminin抗体を用いた。その結果抗S-1OO抗体を用いた免疫染色において動脈温存群で明らかに染色性は良好であった。
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