Project/Area Number |
10770723
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Orthopaedic surgery
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Research Institution | Saitama Medical University |
Principal Investigator |
斉木 都夫 (斎木 都夫) 埼玉医科大学, 医学部, 講師 (40215520)
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Project Period (FY) |
1998 – 1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 1999: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1998: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Keywords | 筋トーヌス / アテトーゼ / 筋解離術 / 不随意運動 / 頚部筋 / 手術 / 神経ブロック / 筋紡錘 |
Research Abstract |
[研究の背景および目的]アテトーゼ型脳性麻痺における頭部不随意運動性頸髄症に対しては,頚髄除圧と同時に不随意運動抑制法として広範図な頚椎固定が必要となる.しかし,頚椎固定は,頚椎機能障害をもたらすため他の方法が求められている.一方,痙性型脳性麻痺では筋紡錘興奮性入力減少が筋痙性度を減少させることが知られている.本研究において同手法がアテトーゼ型脳性麻癖の不随意連動抑制に有用か否かを検討した. [対象および方法]アテトーゼ型脳性麻痺頸椎症性脊髄症患者6名を対象とした.筋紡錘興奮性入力減少法として,筋緊張減弱術(リドカイン神経ブロックおよび頚部筋解離術)を行った.頭部不随意運動を,1.眉間運動(ビデオ記録),2.胸鎖乳突筋,僧帽筋筋活動量(表面筋電図記録),3.頭頸部最大等尺性収縮力(圧力センサー記録)の3方面から捉え,それらの変化を,筋緊張減弱術の前後で比較した. [結果]1.筋緊張減弱術前後の筋電図変化はγ-ブロック前後の変化と類似した.2.神経ブロック後,頭頸部最大等尺性収縮力はブロック前の60%以上保たれていたが,頭部不随意運動は前額面でブロック前の37-65%,矢状面でブロック前の24-57%に減少した.3.頚部筋解離術後,頭頸部最大等尺性収縮力は術前の60%を越えて保たれていたが、頭部不随意運動は前額面で術前の12-45%,矢状面で術前の14-59%に減少した. [考察]筋緊張減弱術の効果は筋紡錘la興奮性入力の減少効果であり,不随意連動を発生させる脊髄運動細胞の興奮性閾値を高めることによると考えられた. [結論]アテトーゼ型脳性麻痺の不随意運動は筋紡錘la興奮性入力を低下させることにより滅弱した.筋緊張減弱術は随意筋筋力を保ちながら,頭部不随意運動を減少させ,臨床的に有用な方法であると考えられた.
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)