Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 1999: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Research Abstract |
肉腫に対して、CD44を中心に検討を行った。 <結果> 1;陽性率および発現形式 PNET(standard;1/10:diffuse),RMS(0/10),SS(s;5/7,variant6;2/7,variant9;3/7:in epithelial cell),ES(s;8/10:peripheral),DFSP(s;1/6:peripheral)、DPSRT(s;2/3:focal,9;1/3:focal),MFH(s:10/14:diffuse;2/14:focal,v9;1/14:diffuse),MPNST(s;2/3:diffuse),schwannoma(s;2/2:focal),MM(s;2/2:diffuse),desmoid(s;3/3:peripheral),leiomyosarcoma(s;7/11:diffuse),liposarcoma(s;5/8,v6:1/8),proliferative fasciitis(s;3/3:peripheral) 2;CD44発現と進展および転移 epitheliod sarcoma,desmoid,proliferative fascitisなど強い局所浸潤性を示す腫瘍は、standard formが浸潤最先進部に発現が認められる傾向があった。さらに、その周囲にはヒアルロン酸強陽性の間質細胞の増生を伴ったdesmoplastic reactionを伴っていた。脂肪性腫瘍では、異型性を示す腫瘍細胞にstandard formの発現を認め、high gradeの腫瘍に発現率も高くなる傾向が認められた。SSでは、standard,variant form の発現が上皮様細胞に認められた。特に、variant form の発現を認めた症例は、いずれも治療開始後、1年以内に全身転移を来しており、転移との関係が示唆された。また、悪性度の高い腫瘍(MFH、MPNST、malignant mesenchymoma)には、standard formがdiffuseに発現する傾向が認められた。 以上から、軟部腫瘍におけるCD44の発現は、腫瘍自体の悪性度により、異なる発現形式を呈する傾向、すなわち、局所浸潤性を示す腫瘍(低悪性度)では浸潤最先進部に、MFH、MPNST、malignant mesenchymomaなどの高悪性度の腫瘍では、diffuseに認められた傾向があるように思われた。さらに、今回の検索で、CD44が、上皮性悪性腫瘍と同様に、SSにおいて転移との関連が示唆されたことは、非常に興味深いものと考えられた。
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