Project/Area Number |
10770733
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Orthopaedic surgery
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Research Institution | Kinki University |
Principal Investigator |
大谷 和裕 近畿大学, 医学部, 講師 (20258031)
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Project Period (FY) |
1998 – 1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 1999: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1998: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | chondrocyte / alginate / nitric oxide / 軟骨細胞(chondrocyte) / アルジネート(alginate) |
Research Abstract |
平成10年に引き続き,軟骨代謝において最近注目されている一酸化窒素(NO)の軟骨細胞に対する作用を3次元培養法を用いて行った.NO合成阻害剤の存在下では培養液中のNO量はコントロールの1/3に減少した.培養液中のNOを消去することにより軟骨細胞周囲の基質(cell asociated matrix)と細胞外の基質(further removed matrix)のプロテオグリカン量は減少した.軟骨細胞のDNA合成能およびグリコサミノグリカン合成能は有意に抑制された.更に,ヒアルロン酸のレセプターと考えられているCD44の発現を免疫組織染色法で検討したところCD44の著明な発現低下を認めた.以上のことより恒常的に存在するNOが軟骨細胞の機能維持に必要なことが示唆された. 次にこのNOの作用が軟骨細胞のアポトーシスに関与しているかを検討するために当科で購入した共焦点レーザー顕微鏡を用いて検鏡可能なAnnexinV法を用いてアポトーシスの検出を行う予定にしている.軟骨細胞の単層培養法でアポトーシスの発現が確認できた過酸化水素を添加して3次元培養法でもアポトーシスの発現が確認できるかを現在検討中である.この方法で3次元培養法でのアポトーシスの検出が可能であれば今後,NOのみならずサイトカインや他のガスメディエーターを用いた検討も予定している.
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