侵襲時の多核白血球(PMNL)機能に関する総括的研究
Project/Area Number |
10770752
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Anesthesiology/Resuscitation studies
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
小倉 裕司 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (70301265)
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Project Period (FY) |
1998 – 1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1999: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1998: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | leukocyte / priming / apoptosis / heat shock protein / platelet-leukocyte interaction / brain death / cytokine |
Research Abstract |
外傷、火傷、敗血症患者において多核白血球(PMNL)のプライミング、アポトーシス、ストレス蛋白発現、および血小板連関をフローサイトメトリーを使用して経日的に測定し、以下の結果を得た。(1)重症SIRS患者において、プライミングを受けたPMNLと活性化血小板間の結合が有意に増強することを明らかとし、血小板の活性化が全身性炎症反応に関与する可能性を示した。(2)重症頭部外傷患者が脳死に陥ると、血中サイトカインバランスは炎症性方向に崩れ、PMNLは著しいプライミング状態をきたすことを明らかにした。また、脳死に伴うPMNL機能の活性化は、血管内皮細胞障害や臓器障害を起こしうることを脳死前後の指標から示した。脳死によるサイトカインバランスの崩壊には、血中コルチゾール値の低下が一因として考えられた。(3)外傷患者およびsepsis患者においてPMNLのHSP発現は亢進するが、同時にリンパ球、単球のHSP発現を測定した結果、HSP27、HSP70、HSP90共に発現が亢進することが明らかとなり、PMNL未機能とリンパ球、単球機能間のネットワークを示した。(4)外傷患者において受傷後の二次手術侵襲に伴うPMNL機能を検討した結果、術前にプライミングを受けたPMNLは術後貪食能が抑制されることを報告した。また、熱傷患者において受傷後の二次手術侵襲に伴うPMNL機能を検討し、外傷患者と異なり術前にプライミングを受けたPMNLは術後活性酸素産生能が有意に増強することを示した。したがって、二次侵襲に伴うPMNL機能の変化は一次侵襲の種類や術前のPMNLのプライミング状態によって著しく異なることが明らかとなった。
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Report
(2 results)
Research Products
(8 results)