アナフィラキシーショック時の病態におけるエンドセリンの役割の解明
Project/Area Number |
10770767
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Anesthesiology/Resuscitation studies
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Research Institution | Jichi Medical University |
Principal Investigator |
齋藤 仁 自治医科大学, 医学部, 講師 (20260838)
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Project Period (FY) |
1998 – 1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | エンドセリン / アナフィラキシーショック / BQ610 / phosphodiesterase IV inhibitor / KF19514 |
Research Abstract |
1.phosphodiesterase(PDE) IVおよびIの選択的阻害薬であるKF19514は,ウサギの全身型凝集性アナフィラキシーにおいて,アミノフィリンと比較して心血管系に対する悪影響が少なく,気管支攣縮を改善した。KF19514は,アナフィラキシーの治療に有効であると考えられる(Shock12:46-53,1999)。 2.エンドセリンがアナフィラキシーショック発症後早期にみられる気管支痙攣にどの程度関与しているかをウサギの全身型凝集性アナフィラキシーモデルを用いてin vivoで検討した。【方法】第一段階:エンドセリン投与20から10分前に生理食塩水およびエンドセリンの阻害薬であるBQ610を投与した群を比較しBQ610の有効性を調べた。第二段階:アナフィラキシー惹起20から10分前に生理食塩水およびBQ610を投与した群を比較し,エンドセリンのアナフィラキシーショックへの関与を調べた。第一段階ではエンドセリン投与から,第二段階ではアナフィラキシー惹起から45分にわたり気道抵抗(RL),動肺コンプライアンス(Cdyn),心拍数(HR),平均動脈圧(MAP)および中心静脈圧(CVP)を持続的に観察した。【結果】第一段階:BQ610投与群は生理食塩水投与群より有意にMAPが低値を示した。第二段階:RLおよびCdynとも群間で有意差は認められなかった。【結論】エンドセリンは,ウサギの全身型凝集性アナフィラキシーにおける気管支攣縮の発症に大きな関与はないと考えられた。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)