Project/Area Number |
10770770
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Anesthesiology/Resuscitation studies
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
市瀬 史 帝京大, 医学部, 講師 (40276712)
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Project Period (FY) |
1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 1999: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | 脳波 / 痛覚 / フォルマリンテスト / ラット / 覚醒 / 睡眠 |
Research Abstract |
本申請研究では急性NOS阻害薬投与による麻酔域値の低下を脳波的ならびに生化学的に確認し、慢性NOS阻害時に作用する痛覚ならびに意識維持補償機構の詳細について新しい知見を得ることを目的とした。その結果、次の2点が明らかになった。 1. 7-nitroindazoleによる急性の選択的NOS1阻害薬投与はsevoflurane麻酔域値とともに中枢神経系におけるcGMP濃度も低下させるが、慢性の選択的NOS阻害時には麻酔域値とcGMPとの間に乖離が生ずることが示された。この事実はNOS阻害に対する耐性がcGMPよりも上流で起こることを示唆しており、痛覚が生命の維持に不可欠であることから極めて合目的であると考えられる。 2. 痛みを示す単純な脳波的指標が無いため基礎実験として脳波上の覚醒度とフォルマリンテストに対する痛み関連行動との関係を調べたところ、意外にも痛み関連行動と脳波的覚醒度との間に乖離があることが明らかになった。この事は慢性疼痛の標準的モデルとしてのフォルマリンテストの意義に重大な疑問を提起するものとして興味深い。
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