Project/Area Number |
10770802
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Urology
|
Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
菊川 浩明 熊本大学, 医学部・附属病院, 助手 (50295143)
|
Project Period (FY) |
1999 – 2000
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
|
Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 1999: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
|
Keywords | BBN誘発膀胱癌 / テロメラーゼ活性 / 組織培養 / 抗癌剤感受性試験 / MTTassay |
Research Abstract |
1.ラット膀胱発癌におけるテロメラーゼ活性の経時的変化。 N-buty1-N-(4-hydroxybutyl)nitrosamine以下BBNと略す。 BBNを水道水に溶解し、0.05%BBN含有水を作成し、5週齢SDラットに投与した。BBN投与期間は10週とし、以後は水道水にて飼育した。 BBN投与前、5週、10週、15週、20週、25週後にラットを屠殺し、摘出膀胱に病理学的検討を加えた。15週目以降に摘出した膀胱では、約90%移行上皮癌が発生しており、telomerase detection kitでの活性値は175.92±21.05であった。移行上皮癌の約90%にみとめた。hyperplasia、Displasia等のいわゆる前癌状態でのテロメラーゼ活性はhpyperplasia<Displasia活性を認める傾向にあったが、移行上皮癌との間に有意差を認めなかった。 2.抗癌剤感受性とテロメラーゼ活性の検討。 手術により採取したヒト膀胱癌患者15例の癌細胞を組織培養した。 まず、collagen gel matrixを用いた培養法で、経時的な腫瘍片のviabilityを検討した。 腫瘍片のviabilityは、培養後2〜3日までは低下したが、以後上昇し摘出直後のレベル回復後には、このレベルを維持した。次に、MTT assayを用いた抗癌剤感受性試験を施行した。 薬剤として、CDDP,ADM,MTX,VBL,5-FU,MMCを使用した。 膀胱癌に対するこれらの薬剤の感受性は比較的低く、臨床における奏効率とにdiscrepancyを示した。感受性を示した癌細胞では、テロメラーゼ活性の低下を認め、治療のマーカーとしての有用性が示唆された。
|