Project/Area Number |
10770843
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Obstetrics and gynecology
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
沖 利通 鹿児島大学, 医学部・附属病院, 助手 (60253879)
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Project Period (FY) |
1998 – 1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 1999: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 出生前診断 / 母体血中胎児細胞 / 造血幹細胞 / 母体血 / 胎児細胞 / 血液幹細胞 / コロニーアッセイ |
Research Abstract |
母体血中に胎児由来の血液幹細胞が存在していることは間違いないと思われる。今回の研究で我々は、211個の幹細胞コロニーをそれぞれPCR法でY染色体特異的なDYZ3領域を検出しようとした。その結果1コロニーのみが陽性になった。このことは数百分の1程度の存在を意味すると考えた。コンタミネーションの可能性を否定するために該当コロニーをFISH法により性染色体を観察したところ、全ての細胞はXX型であり、最終的にはコンタミネーションと判断した。コンタミネーションの原因は定かでないが、母体血漿中のDNAあるいは幹細胞以外の細胞による可能性が高いと思われる。目的とする培養可能な幹細胞はさらに低頻度しか存在しないと考えられるが、まず全有核細胞中に胎児由来のものがどの程度含まれるかを検討すべく、1検体数百万細胞をFISIH法で検討してみたところ母体血中には全有核細胞比で1/100万〜1000万以下しか存在していないことが本研究中に判明した。幹細胞コロニーということで濃縮してもせいぜい100倍程度の効果だと考えられるので、少なくとも数千コロニーのスクリーニングが必要と考えられる。 現在、高密度のコロニーをプレート上で形成させる方法を模索しているが、採血量に限界があることなどからうまくいっていない。アフェレーシスを行い多数の幹細胞を集めることも考えられるが、その副作用が充分に検討されていないため妊婦には応用しがたいと思われる。
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