ヒト黄体化顆粒膜細胞における酸素ストレスと内因性一酸化窒素との関連
Project/Area Number |
10770850
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Obstetrics and gynecology
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
笠井 健児 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (30276323)
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Project Period (FY) |
1998 – 1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1999: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | ヒト黄体化顆粒膜細胞 / free redical / 内因性一酸化窒素 / Cytochrome P450 / free radical |
Research Abstract |
これまでの実験結果では,hGLCにおいてフリーラジカル(FR)が恒常的に生成されており,その生成源の一つとしてCytochrome P450の可能性があると考えられた.また、内因性一酸化窒素はFRの消去剤として作用している可能性が高いと考えられた.本年度は,外因性一酸化窒素投与下でのFR定量と,これまで行った全ての投与条件下での内分泌機能の変化の検討として,progesterone(P)定量を行った.[tert-butylOOH^-]として換算したFR生成量は,L-NAME投与SNAP非投与群では216.8μMであったのに対し,10μMのSNAP投与群で68.1μM,100μMのSNAP投与群で54.0μMと有意に減少した(p<0.05).P産生量は対照群と比較し,hydrogen peroxide投与群では濃度依存的・時間依存的に有意に減少した.clotrimazole投与群でも同様の傾向が得られた(p<0.05).L-NAME投与群・SNAP投与群ではP産生量に有意差は認められなかった. ヒト黄体化顆粒膜細胞において,活性酸素はP450を介し恒常的に産生されており,SODによって代謝された結果過酸化水素となり,この過酸化水素がP産生を抑制すると考えらた.一方,NOSにより産生されるNOが活性酸素を消去し,結果的に細胞内の細胞内活性酸素濃度を調節し,P産生を維持しているという細胞機能保護作用の存在が示唆された.
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)