エストロゲン依存腫瘍における複合ホルモン療法の基礎的検討
Project/Area Number |
10770860
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Obstetrics and gynecology
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
下平 和久 昭和大学, 医学部, 助手 (10276553)
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Project Period (FY) |
1998 – 1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1999: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | breast cancer / cell line / steroid / aromatase / androgen / estrogen / LSC / 乳癌 / Aromatase / GnRH / 細胞増殖能 |
Research Abstract |
Aro活性及ぴGnRHレセプターを有するヒト乳癌細胞抹(SK-BR-3)を用い、androstenedione、estradiol等のステロイドを添加し、細胞増殖能に対する影響を検討した結果、androstenedione、estradiolいずれも細胞増殖を促進することが認められた。これは、androgenが細胞内のAroによりestrogenに転換され、腫瘍細胞成長促進作用を示すものと考えられたため、以下の実験を行った。 1,ヒト乳癌細胞株(エストロゲンレセプター(ER)を持つもの、持たないもの)に対し、各種ステロイドとともにAro阻害剤、抗エストロゲン剤等の添加実験を施行した。Aro活性は[1β-H^3]androstenedioneを基質とするH^3-water法、細胞増殖能は5-bromo-2'-deoxyuridine(BrdU)法にて測定した。 結果:androstenedione、testosterone、estradiolはいずれもERを持つヒト乳癌細胞株の細抱増殖を促進した。Aro阻害剤はandrostenedione、testosteroneによる細胞増殖を阻害し、抗エストロゲン剤は上記ステロイドすべてによる細胞増殖を阻害した、このとき、抗エストロゲン剤はAro活性を阻害しないことも調べられた。 以上より、Aroによる細胞内でのエストロゲン産生が、腫瘍の増殖に深くかかわっていることが示された。また、GnRHが直接的な腫瘍増殖抑制作用を持つことが示されたため、そのメカニズムを調べるため、以下の実験を計画した。 2,LSC(laser scanning cytometry)を用いて、ヒト乳癌細胞株にGnRHを添加した際の細胞周期について調べた。 結果:GnRH投与により、細胞周期がG1期にて停止するとの所見が見られた。今後、GnRHの投与法、他剤との併用等についての検討を進める予定である。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)