Project/Area Number |
10770868
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Otorhinolaryngology
|
Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
鈴木 豊 山形大学, 医学部・耳鼻咽喉科, 助手 (70250925)
|
Project Period (FY) |
1998 – 1999
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
|
Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 1999: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
|
Keywords | 変調周波数追随反応 / 振幅変調音 / 周波数同調曲線 / 聴性定常反応 / 同時マスキング |
Research Abstract |
(1)変調周波数追随反応(AMFR)の反応閾値の変化による周波数同調曲線の作成 プローブとして1kHzの純音および搬送周波数1kHz、変調周波数40Hzの正弦波的振幅変調音(SAM音)を、マスカーとしては中心周波数のまわりを一定の帯域幅でランダムに周波数変調をおこなったFM音を用い、同時マスキング法により提示しマスカーの音圧と中心周波数との関数として健常成人のAMFRの反応閾値をComponent synchrony measure法によって決定し、周波数同調曲線を作成し、加算回数を変化した際の反応閾値の安定性についても検討を加えた。マスカーの中心周波数1kHzにおいて最小音圧でマスキングされ、1kHzの前後の周波数では反応閾値が上昇しており、逆三角形の形状を示した。 (2)心理音響的手法による周波数同調曲線との比較 同様の刺激音を用いた心理音響的手法による周波数同調曲線とAMFRの反応閾値の変化による周波数同調曲線の比較をおこなった。 (3)正常者、伝音難聴者の群と内耳性難聴者群における周波数同調曲線の比較 正常者群に比べ伝音難聴者の群と内耳性難聴者群の周波数同調曲線が平坦なパターンをとる傾向を示した。40HzAMFRを用いて詳細な周波数同調曲線を求めることが、実際の検査として応用する際に測定時間等の問題で現実的でなくとも、中心周波数とその前後の周波数におけるマスカーレベルを測定することのみでも周波数選択性障害に対する検査法として使用可能と思われた。 (4)変調周波数を変化させた際のAMFRの反応閾値の変化による周波数同調曲線作成の可能性と問題点 AMFRはSAM音の変調周波数を40Hzとした場合においてのみ記録できる反応ではなく、MFを変化させた際にも記録可能な反応であり、各変調周波数ごとに発電体の影響の程度が異なってくるものと予想された。同時マスキングによるAMFRの反応閾値の変化は、変調周波数40Hzと60Hz、80Hzでは異なる結果を示し、周波数同調曲線の形状も変調周波数ごとに異なってくる可能性を示唆した。
|