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頭頸部癌発癌機序におけるコレステロール硫酸およびコレステロール硫酸合成酵素の役割

Research Project

Project/Area Number 10770873
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Otorhinolaryngology
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

肥後 隆三郎  東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (10301110)

Project Period (FY) 1998 – 1999
Project Status Completed (Fiscal Year 1999)
Budget Amount *help
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1999: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Keywords扁平上皮癌 / コレステロール硫酸 / コレステロール硫酸合成酵素
Research Abstract

扁平上皮の分化において、マウス皮膚を用いた実験系では、正常細胞では発癌フロモーターがEGFr伝達系を介してコレステロール硫酸合成酵素(CST)を活性化し結果的に,最終分化とDNA合成の増加の両方を誘導するが、腫瘍細胞では発癌プロモーターがCSTを活性化させ最終分化とDNA合成を誘導するものの分化誘導に抵抗を示すため腫瘍細胞のクローナルな増加が起きることが推測されている。これらのことより、ヒト扁平上皮における発癌過程でのCSTの役割を追求するため、ヒト扁平上皮癌由来のCell line(舌癌、上顎癌、あるいは喉頭癌(全て扁平上皮癌))に対しTPA、CHRY等の発癌プロモーターを投与しCST活性を測定した。一部のCell lineではかえってCST活性が低値を示すなど、Cell lineによりCST活性は異なり一定の傾向は示されなかった。また、サイミジン取り込みの計測によるDNA合成量測定との相関も認められなかった。EGF、KGF、1GF-1などの増殖因子投与後のCST活性は同一Cell lineにおいても増殖因子の種類により異なった傾向を示し、Cell line間での相違も大きく認められた。以上より、癌下したヒト扁平細胞では本来分化と増殖を調節するCSTの働きが抑制され、その結果腫瘍細胞のモノクローナルな増殖を生じている可能性と、CSTは正常に働いているもののCSTが関与するカスケード(rasが関与しているものと考えられている)とは異なったカスケードにより腫瘍細胞が増殖している可能性が推測された。EGFレセプターの細胞内カスケードに関与する他の癌遺伝子としてsrc、erb-2等があり、これらによるCST活性の調節について今後検対を加える必要があるものと思われた。

Report

(2 results)
  • 1999 Annual Research Report
  • 1998 Annual Research Report

URL: 

Published: 1998-04-01   Modified: 2016-04-21  

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