Project/Area Number |
10770887
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Otorhinolaryngology
|
Research Institution | Kagawa Medical School |
Principal Investigator |
唐木 將行 香川医科大学, 医学部, 助手 (50294757)
|
Project Period (FY) |
1998 – 1999
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
|
Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1999: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
|
Keywords | 好酸球 / アレルギー性鼻炎 / ecalectin(galectin-9) / flowcytometer / 遊走活性 / ケモカイン / CD35 / IPD / galectin-9 |
Research Abstract |
アレルギー性鼻炎患者における、末梢血好酸球表面抗原と臨床所見との関係を検討した。 すなわち、季節性鼻アレルギー患者(スギ花粉症患者)の末梢血好酸球においてecalectin(galectin-9)の細胞表面および細胞内におけるecalectin(galectin-9)の発現について検討した。CD16陰性細胞を好酸球とし、flowcytometerで抗galectin-9抗体陽性細胞を測定した。健常者においてecalectin(galectin-9)の発現は多く認めなかった。また、花粉症患者の花粉飛散前の症状発現前の末梢血好酸球表面には発現をほとんど認めなかったが、末梢血好酸球の細胞内に発現を認めた。また、気管支喘息患者の末梢血好酸球においても同様に細胞内に発現を認めた。このことより、これはアレルギー性鼻炎の有無の診断に今度使用できる可能性が示唆された。そして、アレルギー性鼻炎の臨床症状の重症度の評価において今後使用できる可能性が示唆された。 今後、ecalectin(galectin-9)の好酸球内での発現とアレルギー性鼻炎患者の臨床症状の重症度との関係を明らかにし、さらにはアレルギー性鼻炎患者の鼻粘膜組織中へのecalectin(galectin-9)陽性細胞の遊走の有無、組織での発現の有無やその局在についての検討、さらにはアレルギー性鼻炎患者好酸球によるサイトカイン産生と臨床所見との関係を明らかにし、アレルギー性鼻炎における好酸球機能の多様性を検討する予定である。
|