Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1999: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Research Abstract |
主な体細胞は、プログラムされた分裂回数を終えると増殖を停止する。この課程は細胞老化(cellular senescenceまたはreplicative senescence)と呼ばれている。細胞老化に陥った細胞は、種々の遺伝子の発現が変化することが知られており、加齢性疾患の発生に関わっている可能性がある。我々は、u-PA,PAI-1,PEDF,perlecan,TIMP-3,collagen1α2,bFGF,FGF-5,PDGF-B,TGF-β2,VEGF,IGFBP-2について細胞老化に陥った培養網膜色素上皮細胞におけるmRNAの発現の変化について調べた。老化細胞、若い細胞からRNAを抽出しブロッテイングした。オリゴヌクレオチドを^<32>Pで標識し、これをプローブとしてハイブリダイズ、得られたバンドの濃さをフォスフォイメージャーで検出定量化し、その値を比較検討した。IGFBP-2は、若い細胞に比べて100倍以上の発現が老化細胞でみられた。collagen1α2、bFGF、FGF-5は老化細胞で発現が低下していた。培養系において老化網膜色素上皮細胞の遺伝子発現はmRNAレベルで変化がみられた。これらの変化は周囲の組織に機能的な変化をあたえる可能性があると思われた。
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