Project/Area Number |
10770985
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Plastic surgery
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Research Institution | Kanazawa Medical University |
Principal Investigator |
吉田 純 金沢医科大学, 医学部, 助手 (40257473)
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Project Period (FY) |
1998 – 1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 1999: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 1998: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | 皮膚 / 表皮細胞 / 塩基性線維芽細胞増殖因子受容体 / 肉芽組織 / 肥厚性瘢痕 / 線維芽細胞 / 塩基性線維芽細胞増殖因子 |
Research Abstract |
前年度は線維芽細胞における塩基性線維芽細胞増殖因子(bFGF)の発現について検討を行った。本年度はFGFファミリーによって制御を受けていると考えられている表皮細胞のFGFレセプターについて検討した。正常皮膚のパラフィン切片を作成し、1型から4型の4種類のFGFレセプターに対するポリクロナールおよびモノクローナル抗体による免疫組織化学的染色を行った。1型レセプターは明らかな染色域を認めなかった。2型レセプターは基底層および有棘層に染色域を認めた。3型レセプターは主に基底層に強い染色域を認めた。4型レセプターは角質層直下のいわゆる顆粒層に強い染色域を認め、他の3種類のレセプターとは異なり細胞膜表面が強調された染色パターンを示した。正常皮膚の染色と同時に特殊化した表皮組織である爪組織についても同様の検討を行ったところ、1型レセプターは爪組織では特徴的な染色パターンを示しており爪組織の特殊性に寄与していると考えられた。4型レセプターでは爪甲直下の数層の爪母細胞において先ほどの染色パターンが見られたが、角化に関与しない爪床では全く染色されなかった。2型および3型レセプターは表皮とほぼ同様の染色パターンを示した。これらのことより、2型レセプターは基底層および有棘層の制御、3型レセプターは基底層の制御、4型レセプターは角化に深い関係があると推察された。各FGFレセプターの局在には明らかな差異が認められ、FGFファミリーが表皮の分化に関与している可能性が示唆された。
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