Project/Area Number |
10771137
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Surgical dentistry
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
利谷 幸治 九州大学, 歯学部, 助手 (60284519)
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Project Period (FY) |
1998 – 1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 1999: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 口腔扁平上皮癌 / 骨肉腫 / 乳頭状嚢腺癌 / アポトーシス / bcl-2遺伝子 / bax遺伝子 / BCl-2 / Bax / 口腔B扁平皮癌 / p53 |
Research Abstract |
正常細胞と腫瘍細胞の異なる点として、腫瘍細胞におけるアポトーシス回避のメカニズムに着目し、まず、複数の口腔扁平上皮癌、骨肉腫、1例の乳頭状嚢腺癌におけるアポトーシス回避に関する蛋白質を、免疫組織学的にの解析行った。その結果、扁平上皮癌、骨肉腫では、Bcl-2蛋白質が高率に発現し、アポトーシス抑制に関与していることが判明した。そこで、当科において樹立した細胞株におけるbcl-2遺伝子の発現を、RT-PCR法にて確認したところ、全例で陽性を示し、細胞株において不死化の機構に関与していることが強く示唆された。(これらの結果の一部を14thlnternational Conference on Oral and Maxillofacial Surgery(1999.4.26、WasingtonD.C)にて報告。) また、乳頭状嚢腺癌においては、アメリカの施設の報告と異なり、自験例ではBcl-2蛋白が陽性を示し、本腫瘍においてもBcl-2蛋白がアポトーシス回避に関与しているものと、推測できた。(これらの結果を第18回口腔腫瘍学会総会(2000.1.21、名古屋)にて報告。) ついで、アポトーシス促進に関与する分子が異常を起こし、作用しないためアポトーシスを回避しているのではないか、bax遺伝子の変異について検討した。しかし、30例の扁平上皮癌で調べたが、bax遺伝子異常を検出できなった。今後、ban遺伝子などの他の遺伝子について、さらに検討していく必要があった。
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