口腔癌の生物特性を考慮した切除範囲の設定に関する研究
Project/Area Number |
10771140
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Surgical dentistry
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
仲盛 健治 琉球大, 医学部附属病院, 助手 (60295334)
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Project Period (FY) |
1998 – 1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 1999: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
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Keywords | 舌癌 / MR画像 / 臨床所見 / 組織所見 / 原発巣再発 / 切除範囲 |
Research Abstract |
1. 【腫瘍辺縁のMR画像所見と組織所見との関連性】 舌癌症例の治療前の腫瘍辺縁での画像所見と組織所見との関連性を検討した。【対象】治療前に撮影したMR画像と生検時組織所見の対比が可能であった16例。【方法】腫瘍辺縁のMR画像所見は、腫瘍が描出されたslice面数のうち腫瘍辺縁の2/3以上が明瞭であるslice面数の割合を求め、1/2以上のものを境界明瞭とて評価した。また、生検組織のH-E染色標本から分化度、癌浸潤様式、リンパ球浸潤、Vascular count(V.C;400倍視野での脈管数)を評価し、MR画像所見との関連性を検索した。【結果】MR画像所見が境界明瞭と診断された症例は16例中9例であり、のこる7例は境界不明瞭と診断された。MR画像所見と分化度、リンパ球浸潤の間に明らかな関連性は認められなかった。一方、癌浸潤様式、V.Cとの関係をみると、明瞭群では2型;2例、3型6例、4C型;1例、V.Cの平均値は7.7であったのに対し、不明瞭群7例中4例が4型(4C;3例、4D;1例)でV.Cの平均値は14.4と高い値を示した。この結果、MRによる腫瘍辺縁の画像所見は、癌浸潤様式や、腫瘍周囲の脈管の状態と関連する可能性が考えられた。 2. 【舌癌の原発巣制御に関連する臨床・病理所見】 【対象】術後6か月以上経過した90例を対象とした。【方法】対象症例の臨床所見、組織所見、術前治療効果、生存癌胞巣と切除断端との距離(Surgical margin)と原発巣再発との関係を検索した。【結果】対象90症例の5年累積生存率は77.9%、原発巣再発をきたしたものは15/90例(17.6%)であった。T分類、浸潤様式ならびに術前治療効果別の原発巣再発例の割合は、T分類、浸潤様式、術前治療の組織効果(下里分類)との間に関連性が見られた。原発巣再発とSurgical marginとの関連性は明かでなかった。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)