Project/Area Number |
10771188
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
矯正・小児・社会系歯学
|
Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
長谷川 智一 北海道大学, 歯学部, 助手 (50274668)
|
Project Period (FY) |
1998 – 1999
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
|
Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 1999: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
|
Keywords | OPG / OCIF / OPGL / ODF / periodontal ligament / osteoclast genesis / 歯根吸収 / osteoprotegerin / osteoprotegerin ligand / 歯根膜細胞 / 歯髄細胞 / 乳歯 / 永久歯 / 破骨細胞 |
Research Abstract |
乳歯歯根吸収に関与する遺伝子の同定と吸収制御メカニズムの解明のために、以下の研究を前年に引き続き行った。 OPG/OCIFおよびOPGL/ODFが蛋白質として産生されているかどうかを検討するため、OPG/OCIFではWestern blot analysis、OPGL/ODFには免疫染色および免疫電顕を行った。OPG/OCIFの蛋白質産生量はNorthern blot analysisの結果に一致した。OPGL/ODFの産生は全ての細胞においてRT-PCRの結果に一致して、免疫染色陽性であった。蛋白質が実際に細胞膜表面に発現しているかどうかを、免疫電顕よって検討した。その結果OPGL/ODFの発現が、細胞膜表面に局在していることが明らかとなった。 以上の結果から、乳歯および永久歯由来の、歯根膜細胞、歯髄細胞は、全てOPG/OCIF,OPGL/ODFのmRNA発現が可能であった。またそのmRNAの発現強度は、Vit.D,DEXによって調節されていた。またOPG/OCIFの蛋白質産生量もVit.D,DEXによって調節されていた。OPGL/ODFの蛋白産生が可能なことも、免疫染色、免疫電顕であきらかとなった。さらに産生したOPGL/ODFはin vitroで破骨細胞の誘導が可能であることが明らかとなったが、乳歯と永久歯で破骨細胞の誘導数に有意差は認められなかった。 さらにin vitroで再現性高く破骨細胞を誘導するためには抗OPG抗体の投与が必要であったことから、今回解析を行った全ての細胞は破骨細胞の誘導能は有するが、生理的条件下では破骨細胞の誘導を抑制していることが考えられた。以上の結果から乳歯の歯根吸収には、他の調節機構が存在することが示唆された。
|